第8章 レジャーランド
~おまけ・終、事の詳細~
・後編
ケイト「お前はいい奴だ。
仲間のためを想って、必死に頑張る。
そこを突かれたんだよ。
目先の攻略に必死になってて気付かない、そんな余裕もないお前達ごと纏めてな」
ネズハ「利用…でも、今更追いつくにしたってお金が」
ケイト「それよりもだ!!
本当に仲間のためを想うなら、それを止めろよ。
仲間を想って、頑張って身に付けた鍛冶スキルが泣いてるぞ?」
(あとは195ページ参照)
それから…
お金の件から
レジェンド・ブレイブスというギルドは、纏めて料理人へ転職した。
でも、ケイトちゃんはさらに「料理人の重要さ」を訴えかけたらしい。
現実世界の料理を再現して、それを食べさせて、心を温める。
そうすることで、自殺をやめた人も多くいたこと。
帰りたいという思いを蘇らせ、寄り添い、やりたいことを共に見つけていく手助けをし
そのおかげで、今生きている人がいること。
たとえ攻略に専念したとしても、その絶望した人達は救われずにそのまま死を選んでしまうだろう。
その危険性も全て話し終えた後、最初こそコル目的だったそうだが
「攻略で救うよりも前に、心が死んでもらっては困る!
そのため、皆の心を救う道に進む!」、と5人は方向転換したらしい。
攻略を進めることこそが一番大事なものだと思っていた。
でも、違うということを教えてもらった。
皆の心を救い続け、支えになること。
それが一番、皆のためになるのだと悟ったらしい。
今は皆、目先の攻略に追われることもなく
目の前の護るべき人と向き合い、共に最後のクリア時まで生き続ける支えとなろうと決めたそうだ。
彼等は今、サポート課で料理人として奮闘している。
でも白の鳳凰に入るための「地獄特訓」を受けたみたいで
あれは二度とやりたくないとも供述していた。
料理人として働いている時、ポンチョ男がやってきて首尾はどうかと聞かれた。
料理人に転向したことを伝えると、「ちっ。とんだ見込み違いだぜ」と去っていったらしい。
その時…彼等は、詐欺情報に踊らされた「浅はかさ」を思い知ったという。
たまたま詐欺強化事件を目にした事から、未然に防がれた。
でもそのおかげで、救いの範囲が広がった。
彼曰く偉大な話で、私もそう思った。