第8章 レジャーランド
たった数十秒とはいえ
俺はノックバック、クラインは火傷状態になった。
圏内だから溺れることはない。
でも…やっぱり、ほどほどにして欲しい;
ケイト&アスナ『あ~。楽しかった!^^♪』
クライン&キリト『勘弁してくれ;』ずううん
それから、クラインは仕返しに何かしようとしたわけだが…
初心者用プールで、クラインの上にケイトが乗って…沈ませていた;
クライン「死ぬわああああ!!;(がばっ!!)
息苦し過ぎて死ぬかと思ったじゃねえかあああ!;」ケイトを沈めにかかる
キリト「息に関しちゃ影響ないだろ?;」
アスナ「そこがリアルと違う所なのよね。
特有の息苦しさが無いのはいいんだけれど…」
ケイト「がばごぼ…
しょっぱいわあああああああああああああああ!!!!」
こおおおおおお!!
だぁあああん!!!!
どっぼおおおおおおおおおおおん!!!!!
その瞬間、初心者用プールの水が残らず…文字通り、吹っ飛んだ。
跳躍スキルでケイトが上に乗ったクラインごと15m程上空へ跳び、二人同時に着水した。
が、あまりに速度が速過ぎたせいか、二人分の加速が凄かったせいか…
見事に初心者用プールの塩水が俺達にまでかかってきた。
キリト&アスナ『っぷ。
あっはっはっはっはっはっはっ!^^』
そのあり得ない光景に吹き出して、俺達は一緒になって笑った。
クライン「お前のせいで!
塩水しょっぺえええ;」
ケイト「クラインのせいで!
からいいいいいいいいい;」
キリト&アスナ『あっはっはっはっはっ!^^』
クライン&ケイト『……っぷw
あっはっはっはっはっはっはっ!^^』
笑われる中、訝しげな表情をしつつも
互いに顔を見合わせた時、同時に吹き出して笑い出した。
そして俺達は、数分ほど一緒になって笑い合った。
その数分後、ケイトがフロントに手配したことで、初心者用プールの塩水を元通りの量に戻してもらった。
休憩場と鍛練場の音の壁などについても、ひとしきり笑い合ってから…
それから、俺達は風呂へ入ることになった。
だが、また一つ新たな問題が起こることを、当時は誰も知らない。
無論、知る由もないことだった――