第46章 お泊り・5日目
ケイト「その流れを踏まえた上で考えてみよう。
シリカが左に、私が右にいる。
シリカにとってプラスの流れが左、マイナスの流れが右だね?」
シリカ「ああ!なんとなくわかりました!」
ケイト「うん、その流れを踏まえて考えてみると-3を1回が+1のかけられた状態。
なら-1回はどうなるか?
奪う行為であるマイナスを、さらにマイナス。
つまり逆の流れ・逆の方向にするイメージとなるんだ。
+3*-1だと3個の荷物が奪われる。
それは3個与えるはずだった荷物が強奪された。だから結果的にマイナスになったと考えるといい。
つまりマイナスにマイナスをかけるということは、そのマイナスとは逆の流れになるということだから…
ここまで言えばわかるよね?」
シリカ「はい!奪う行為が逆に手元に返ってきた。
結果的にプラスになると、そういう意味だったんですね」
ケイト「うん、頭の中でイメージさえできていれば-*-が+になるのは確定事項となる。
一々覚える必要なんてなくなるからな!^^」
シリカ「はい!そっちの方が助かります!^^」
シノン「一々自分にとってわかりやすい形に変えているのかしら?」
スグ「たぶんそうなんだろうと思います」
リズ「むしろそうでなきゃこんな考え方できないわよ」
アスナ「教わった形のまま考えずにそうなんだって受け入れてたよね」
キリト「もっと考えて自分に合わせた形にすれば、より早く計算が終えられるってことか」
クレハ「これを身に付けるまで結構大変だったんですけどね」
ケイト「でももうマスターしちゃってるじゃん」
クレハ「あなたが付き合ってくれたからこそです」
シリカ「ケイトさん、教えてくれてありがとうございます!
考え方一つでこんなにやりやすくなるんですね!」キラキラ
ケイト「うん。
先生のやり方を鵜呑みにして受け入れないで、自分にとってやりやすい形を考え出してみるのもありだと思うよ?
そっちの方が覚えやすいし、身につきやすかったから!
あくまで個人的にだけど^^;」
『ありがとうございます!』
解きやすいと感じる人も私達の中にも意外といたようで何よりです。
次ページからいよいよ新章、地下階層編です。