第45章 お泊り・4日目
~おまけ・終~
・疑問
リズ「所で湧水を利用した給水システムっていつからあったの?」
クレハ「江戸時代からあるようですよ?
こちらでは1500年前に編み出された別のものですが、平成の世に作ったということにしましたし…」
シノン「それにしても温泉も給水してるって…」
ケイト「これまた同じ原理だよ。
というか今でこそスノーエスカレーターみたいな形になってるけど、昔は階段だったんだよね?」
クレハ「ええ。最初こそ階段でしたが滑り台は変わりませんよ?」
ケイト「そこは滑り台って言っちゃダメでしょ;ダストシュートなんだからダストシュートって言わないと」
シリカ「うっかり滑り降りちゃった人っていないんでしょうか?」
クレハ「いることはいますがメイド長だけですし、問題はありません。口は堅いので」
クライン「もったいねえことしたよなあ。
1500年前の建造物ってことは世界遺産の遺跡だろ?
当時のままでスノーエスカレーターを加えただけだってのに」
クレハ「人にたかられるぐらいなら死んだ方がマシです」きっぱり
クライン「そりゃ…なあ;」
キリト「ただでさえ葬式で気が参ってるのにたかられるのはなあ;」
アスナ「文化遺産ってことに加えて書類も狙われそうよね;」
リズ「随分古いけど保存状態よかったものねえ」
シリカ「昔の資料が当時の状態のまま丸々残ってるって凄いと思います」
スグ「やっぱり環境がよかったのかな?
地下18mエリア、水っ気もないし風もないし」
シノン「たぶんそうだと思うわ。書物は水を吸うと劣化が速くなるもの」
ケイト「本当は空気にも触れるのもあれなんだろうけど、虫干しもたまにはしないと籠っちゃうし」
クレハ「一度ここの大掃除に参加してくれましたよね。11月中旬に」
ケイト「大変だったよねえ」遠い目
クレハ「誤魔化す当時は10歳から11歳になる2日前で、東屋の大掃除の為に板を浮かばせて完全に光を塞ぐことで、反射板による地下への光供給を途絶えさせて暗くするのが大変でした。
大掃除に見せかける為、清掃員総出で作業に加わってもらって…今でも脳裏に浮かぶほど鮮明に覚えています」
『大変だ…;』