第44章 お泊り・3日目

アップデートが行われたのは12月24日AM0:30頃

10分前にログアウトしてから後、大型アップデートが行われました。


それからPM5:30になった後、新アインクラッドの21階～30階が開放。

オリジナル・ソードスキル（OSS）のシステム導入が行われました。


《オリジナル・ソードスキル》とはその名の通り、既存のソードスキルに無い新たな動きをシステムアシストなしで、プレイヤー自ら編み出して登録できるソードスキルのこと。
本来「システムアシストなしには会得不可能な速度の連続技」を『身体に無理がかからないモーション』で『アシストなし』に実行しなくてはならないので、会得する為には非常に厳しい条件だとされています。


それに連なった《剣技伝承》というシステムもあり

それは一度編み出したOSSを、OSSの開発に成功した《師範》とも言える人が「OSSを作るコツ」を他の人へ伝えるというものです。
その伝承は一代のみしかできないので、行動を起こす前に注意が必要となります。


といっても、私達の場合は《刺突連斬（しとつれんざん）》という双短剣、双クロー最上位ソードスキル。
『250連刺突、250連斬撃』、すなわち総合500連撃スキルがあるので別段作る必要がないのです。

その上、《光》を使わなくとも速度も光と同じスピードの上、光を使えば光の2倍速となるだけなので特に必要もない。

それ以上の速度で動けさえすれば即座に弾いて人為的にキャンセルできますし、出鼻をくじくといった前章でのシノンへの説明はそういった考えからです。
スキルキャンセルが出てくるページについては、725,958,996,1063,1233,1308,1501ページ参照。


その後、ユウキが11連OSSを生み出したそうです。

アスナもまた、体感時間にして数か月でようやく5連OSSを身に付けたとか。



では次ページから、その大型アップデートが終えるまでの間に何があったかについて書いていきます。