第43章 お泊り・2日目
~おまけ・続~
・恩返し
無論、事前に知らせている人達にもまた同程度強化済みの状態でプレゼントするわけなのですが…(既に時間指定で送っている)
魔導武器か魔導防具かのどちらかを選んでもらいました。
その2人はSAOで命を助けられた自殺志願者だったらしく、「当時の恩を返しているだけだから受け取れない」と言われたのですが…
ケイト「首を横に振る)それとこれは、私にとっては別なんだ。
あなた達の抱く恩は、既にSAOで返してもらったよ(微笑)
社会が成り立つ為にたくさん手助けしてくれた。私ではできないことをたくさんしてくれた。
私は、戦うことや攻略、提携やら団長としての仕事やら何やらに追われるばかりだった。
小さなことかもしれないけれど、それがあったからこそ社会という形は壊れずに済んだ。
食べたい時に好きな料理を食べれて、欲しい時に好きなものを買えて…
そんな些細なことの一角を、当たり前を実現し続けてくれた。
そりゃ一人だけじゃなかったし、二人だけで成し得たものじゃないだろう。
でも…2人がいなきゃ、また別の人に負担がかかって実現しえなかったと思う」
「そんなオーバーな!;」あわあわ
「気にしなくてもいいですよ、この程度のこと。
時間にしてたった1時間程度ですし」あわあわ
ケイト「あはは^^;
そっちが気にしなくっても、こっちが気にするんだよ。
私一人を、周囲は持ち上げて褒め称えてくれるけど…私はそんなに殊勝な人物じゃない。
全部が全部一人でできるわけじゃないし、現界だってある。
そんな自分を支えてくれた人がいたから、ここまでできた。
レジャーランド建築やら何やら…そういったたくさんの功績は、SAOで暮らした皆がいてこそなんだ。
だから謝礼金は全部SAOの人達全員に平等に寄付したでしょ?」
「でもあなたへの恩はそれよりも深くてですね;」
ケイト「身を護る為には必要!
私の気持ちとして受け取って欲しい。
生きてくれて、助けてくれて、本当にありがとう^^//」にっこり
そう言って、ケイトは各々に合った魔導武器と魔導防具を強引に一つずつ押し付けました。
その後…2人は顔を見合わせながら、一度言い出したら聞かないことを思い出し…苦笑しながらも受け取りました。