第42章 お泊り・1日目
ケイト「…え…っと」
シノン「わかった!?」ばんっ!←立ったまま机叩く
ケイト「はい!;」びくぅっ!!
キリト「シノン、脅しみたいになってるから;気持ちはわかるけど」
シノン「え?」
アスナ「ケイトちゃんはね、高圧的に話されるのが苦手なの。
父親にそうされてきたから余計に」
シノン「あー、なるほどね。わかったわ。気を付ける。
という感じに、問題点を指摘された後でちゃんと気を付ければいいのよ。
逐一あんたは相手にとって嫌じゃないかっていうのを念頭にし過ぎなの。
気を使い過ぎるっていうのは、自分にとっての主観でしかないし想像でしかない。
そりゃ私にとっては嬉しかったわ。お陰で…乗り越えられた。
だから今でもとても感謝してる。
だからこそはっきりと伝えたいのよ。
人なんて、全員違うの。誰が何を嫌だって思うかは、そうやって問題点を指摘されないとわからないの!
あいつらのようないじめっ子は、言わずにわかられないことを棚に上げて、いじめたことを正当化しているだけなの!!
そういう風に嫌だと感じるのは人それぞれで違う。それこそ話さなければわからない。
自分ができるなりのそれを精一杯してるのはわかってるわ。
でもね…逐一違う相手に、全員に合わせようとしたって、うまくいくわけないの!
そんなの合わないまま合わせてる方が苦しいだけよ!!
全員に合わせられる完璧な人はこの世にいない!絶対なんてない!
好き嫌いだって性格だって人それぞれなんだから。
だからね…あんたはあんたのままでいいの(がしっ!、ケイトの両肩を掴む)
問題点があったら、嫌だって思うことがあったら指摘するから。
だからそんなに身構えなくていい!一々気を使わなくていい。
嫌なことだと察せなくて周囲からそうされるかもなんて、怯えなくていいの。
その都度繰り返さないように気を付ければいいだけ。
もしまたミスして繰り返したって、気を付けるよう身に付ければいいだけ。
要は慣れよ。
で、必死に努力してても邪険にする人がいたら私達に言いなさい!
相談ぐらい乗るから、全部一人で抱え込まなくたっていいのよ」
その瞬間、やっと意図が通じたようで…
シノンの両目を見つめたまま、シノンと目を合わせたまま…深く、深く頷きました。