第42章 お泊り・1日目
が、そのやり取りから1時間後…電気毛布を持ってきて自分の分のご飯をあげることにした。
自分は…やっぱり甘いんだろうか;
「何でこんなことする?何のつもりだ!?」
無理やり電気毛布を体に巻き付けると、舌打ちしながら喚かれた。
なので、冷静になった頭できちんと伝えることに決めた。
ケイト「…謝られた時、先生に謝らされた時、「もういいよ」って言ったでしょ?
それは…怒ったり怨んだ所で、もう返ってこないからなんだよ。
父親に殺されかけたことも、そんな中でずっと変わらずいじめられ続けてきたことも、全部…
私に理解者がいれば、きっと反発されたよね。いじめられてでも護りたいって人ならだけど^^;
でも、そんな人は私にはいなかった。否定してくれる人なんていなかった。
今みたいに、本質を訴えかけようとする人もいなかった。護ろうとしてくれる人もいなかった。
だから…ずっと言われ続けられたり嫌なことをされるだけになってた。
父親の件もあるから余計、抵抗する気力もなかったんだ。
で…「謝れ」って人には言うけどさ。その私にやってきた「悪いこと」ごとにあなたは謝ってないでしょ?
悪く言う、貶める、貶す、嘲笑う、一緒になって囲んで言い続ける、朝の階の前に毎日続ける、机の中身をぶちまける、西除川でとった魚にいたずらする、理科で作った青い車を乱暴に扱って壊す、ニス塗りの時に掃除具入れの上部分の掃除をする為に上って掃除してる間に降りられないように着地部分も塗ってワザと距離を取る、先生も強く怒らない方だったから調子乗って3学期の終業式まで嫌がることを続けてきた…
一つ一つあげていったら、もう数え切れないよ。
やられたこと、私は全部覚えてるよ。つい昨日のように。
それぐらい自分にとっては大きなことだったし、あなた達のことを殺したいほど憎んでる。
その気持ちに嘘偽りはないし、たとえこれから先どんなことをされても赦せないよ。
当て逃げにあった時だった。父親から殺されかけた時だった。
でも今はもう責めないよ。
あなたの本質だってろくに知らないし、そういった行動以外何も知らないからって…嫌な思いをさせていいって理由にはならないって思うし。
そうされる側の想いはよくわかってるから…余計にさ」