第42章 お泊り・1日目
シノン「悪い噂をばらまいて、偏見や主観を植え付けるようにしといて。
それで初対面の人が、噂の張本人と真っ当に向き合えると思う?できる人がいると思う?
人を悪く言って同調させて、たまたま気付かなかった可能性も無視して、本質を好き勝手に歪めて決めつけた偏見やらをばら撒いて、それをすればどれだけそういう人が増えると思う?
友達に聞いたとか、友達の友達が言っていたとか、そういう風に拡がっていって気付けば孤立の出来上がり。
そういう行為をやっといて悪いことやってない?あんたらの方がよっぽど視野が狭いわよ」
「ぎり)じゃあストレス発散はどうすれb←口きけるほど回復した男性
シノン「それこそケイトに言いなさいよ!!
父親から理不尽な暴言や暴力、いつキレるかわからない。相談相手もいない。相談しても助けてくれない。真面目に取り合ってくれない。
おまけに周囲の環境はいじめられて当然、
環境が最悪にもほどがあるわ。
そんな中でストレスどうやって発散させてたの?」
ケイト「勉強」
シノン「…はあ;(溜息&額押さえ)
確かに勉強のストレスに比べれば非常にマシなんだろうけど;」
ケイト「あと運動。気が紛れる」
シノン「なるほどね。だから身体が凄く速く動くわけね;
という感じで…違った形のストレス発散もあるのよ。
あんたらはそれを否定されもしないまま、問題点も指摘されないままだったからそれを普通にやってたんでしょ?
そりゃ愚痴も言いたくなる時もあるでしょ。誰もいない場所なんてないし聞かれることもあるわ。
でも私が知る限りこいつは、人のことを悪く言ったことなんてないわよ?
いじめられてた時でも自分に悪いことがあったからそういう風になったって言ってたし。
おまけに、そういう風に嫌なことがあった場合は人の名前は『必ず』伏せるようにしてるし!
そここそがケイトとの決定的な違いね!!
何が騙されるなよ」腕組&舌打ち
キリト「怖いぞ;」
シノン「五月蠅い」
キリト「すみません…;」