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白い流星【ソードアート・オンライン】

第39章 親になる前に





当時のケイトはいつ暴力に遭うかもわからず、遊びもなく、寄り道もできず、お金も与えられないから買い物もできず

初めて外食に連れ出した折、「こんな豪華な料理食べたら殺される!」とまで言い出す上
そのような目に遭わないと解った瞬間、「ありがとう」と何度も礼を言いながら、おいおいと泣きじゃくってしまう始末でした。


ただの付属品であるネギと大根おろしをソバにかけるだけであまりに美味しく感じたようで、何故それだけでそれほどまでに泣きじゃくるのか…

それほどに貧乏だったのか
それほどに与えられないままそれが普通として身に染み付いてしまったのか…;



結果として、当時の彼女にとって当たれる矛先は勉強しかなく…

気付けば78にまで上がったそうで、先生の助言もむなしく大学進学もやめたらしく…


当時のケイトは先生へ養父に言って下さいと伝え、先生が電話で伝えたとしても突っぱねて養父がその主張を全て無視したそうです。

結果として大学には進めぬまま、パソコンに関わる仕事のみしていたと…



直葉「偏差値75って言ったら超エリートコースですよ!!?医学部とか!」
リズベット「京大の法学部だって75なんだからね!?」
クライン「って言うか何で大学行かなかったんだよ!!」
シリカ「そうですよ!78もあるんでしょう!!?」
アスナ「あとで行けていたら資格だってとれてたかもしれないのに!」

ケイト「んー…(ぽりぽり)

一言で纏めるね。人間関係、煩わしい」
『マジで一言!!?;』

ケイト「正確には、知らない人との人間関係きつい」

リズベット「あー、なるほどね;
確かに2年遅れで入って…言われたらそりゃ腹立つわ;」

シリカ「そうですね;好き勝手に言ってきますものね;」

クライン「留年だとかとらえられるかもだしな;」

直葉「確かに煩わしい;」

『うんうん;』


クライン「でもやる前から決めつけてたら」
ケイト「言わない人間は絶対いない。命かけてもいい。魂捧げてもいい」
『そこまで!?;』


キリト「まあ俺も0じゃないとは思うがな;」腕組&思案顔

アスナ「人って勝手に偏見を持って事実みたいに拡げるからね、面白おかしく;」腕組&二度頷

クレハ「お二人も苦労したのですね;」しみじみ


そう話し合う中、ケイトが大学に行かなかった理由ははっきりとわかりました。


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