第36章 質問コーナー
念の為に補足として付け加えておきますが、ケイトが気功を用いてある技術を身に付けました。
身に付けた時点は、結婚式に行くよりも前の時となります。
・風月流気功術、外気功・潜空(せんくう)
体外に存在する気(エネルギー)とその流れを感じ取りつつ自らの気と一体化させて繋げることで
感覚を拡張させ、自分を中心にして10mの全方位の存在を全て感じ取る技法。
硬気功を武器に伝わせる技術と同様に、自らの身体の一部とすることで
どの部位にいくつ来るか、どの銃弾が自らの動きで当たるのかまで見切ることが可能。
空に意識を紛れ込ませる、潜入させるということから《潜空》と名を付けたそうです。
それは《光:連用法》と同じ原理とも言えますが、《光:連用法》とは違ってリアルでもVRでも使えるのが胆でもあります。
《光:連用法》については679,681ページ参照。
ちなみに《光:連用法》はカンストした際、《神速格闘術》の装備スキルへと統合されました。
この技術の会得に伴い、目を瞑っていても背後のそれを読み取れるようになりました。
しかし感じる範囲は最初5m程度で、未だケイトの10m程度の規模には敵いませんでした。
まだまだ精進が必要です!
後にこれが周囲から囲まれて総攻撃される際、非常に役立つことになるなど知る由もありませんでした。
それを応用して新たな技をケイトが生み出しました。
・風月流双短剣術、居合い・流閃(りゅうせん)
上記の潜空で感じた存在の内、近い順に斬り結んでいき、剣の軌道が居合いの如き速さで散らしていく。
腰を落とした状態で決して跳び上がらず、どの手で持っても瞬時に居合いをもって斬り刻む為
手元で適した動きで抜く為に必要ならば回転させてから鞘から抜く動きを再現しつつ斬る。
回転させる必要がない=持ち替える必要がない軌道ならば、そのまま一瞬手放してから抜くイメージで居合いを行う。
跳び上がらない理由は、跳び上がれば空中でまた当たる数が増える
斬らなければいけない数が増えることで当たる確率が上がる為。
抜く直前はその軌道に応じて回転させる必要がある場合もある。
例:横薙ぎに払った後(順手)に下から上へ斬り払う際(逆手)
下から上へ斬り払う際、順手のままだとやり辛く動きが鈍り、次への流れが中断しやすくなるから。