第36章 質問コーナー
次の質問です。
「ゲームクリア報酬として、ケイトの脳への光の使用に伴う「脳破壊」をヒースクリフが無にしたようですがどのようにしたんですか?
そしてクレハへのゲームクリア報酬は何だったのですか?キリトやアスナには?」
それについては昔に送られてきたヒースクリフからのメールを教えるべきことでしょうね。
4月下旬に匿名で私へ送られてきた一通のメールから始まりました。
今日も今日とて快晴。
そんな四月晴れにケイトはうとうとと眠りかかっていました。
一通のメールが来たのはそんな時で、ケイトの方もまた来たそうです。
クレハ「?…差出人は不明…ヒースクリフ?」
メールアドレスを見ると、ヒースクリフと読める部分がありました。
そして本文を開いて読んでみると、以下の内容が記されていました。
『ゲームクリア報酬として醤油ラーメンのデータをもらったわけだが、あまりにも多かったのでお返しとしよう。
さて、クレハ君は知っていると思うが
ケイト君が外へ情報を紛れ込ませる際に無茶をした(1023ページ参照)。
光を脳へ使用したということ、それは本来ならば雷が脳へ直接流れたようなものだ。
それを無にする為、少々荒っぽい方法を使わせてもらった。
脳所か身体そのもの全てを光状態に…すなわち、データ的に光そのものへと一度変質させた。
そうすることで彼女の脳に無茶をした反動として現れている麻痺作用を無くした。
それから使用する前の状態へとGM権限で彼女の状態のみ強制的に時間軸ごと戻してリセットさせ
それによって、本来ならシステム的にかけられるはずだった「脳破壊」そのものをキャンセルさせたのだ。
幸い、「脳への光の使用に伴う脳破壊」という事象はまだ行われてはおらず、並列処理を多数行ったことによって機能的に多少麻痺して働き辛くなっているという状態だった。
脳への光の使用による脳破壊という処置は、タイムラグが存在していたということだ。
理屈的に言えば、そのような限定的な使用はできないからシステムがそれ(脳のみへの限定重ね掛け使用)を認知するまでにそれ相応の時間がかかるはずだったんだろうね。
ああ、詳細の説明をする為に長文となるだろうから時間のある時にでも見てくれたまえ』
クレハ「まだまだ続きがあるんですか;」汗