第36章 質問コーナー
「運動会イベントで生存者の全員が参戦しているとのことですが、オレンジギルドの人達はどのような処置をしていたのですか?」との質問から
オレンジギルドへの対策を打ち明けた議論の様子を明かします。
時期的に、運動会イベント前の時のことです。
「命光板で示す光を、元オレンジギルドの者達だけオレンジに変える?」
「それでも釈放するなんて危険過ぎます!!」
ケイト「ああ。でもだからってずっと閉じ込めっぱなしじゃダメだ。
何の償いにもならない。
死ねば二度と帰ってこない。死は死でしかない。
ここで死ねば、本当に死ぬのは確定事項だ。
それらをきちんとナーヴギアの死をもたらす原理まで説明して示す。
死ぬって言われただけじゃ信じない輩も出る。それがあいつらだ。
勝手に浅はかな決めつけや考えをして、自己の利益の為に動く輩だ。下郎とも言うがな」
「でも」
ケイト「罪は罪だ。
それに釣り合う償いとして今後の行動に示せるようになってこそ、殺された輩は喜ぶんじゃないか?
どれだけ甘くとも、私はそいつらを釈放することを選ぶ。
今の監獄暮らしは、到底生きているとは言えん。
まず釈放して様子を見る。
もしまたやるようならばまたとらえればいい。
いたちごっこでも構わない。今後の方針を変える。
あいつらも楽しめないと…何の意味もないだろ」
「そいつらに監視は付けますか?」
「いいや、つけない。いつも通りでいい。
今や私達は全域の警備ができている。穴もない完璧なものだ。
その代わり、圏内でも圏外でも一撃でも人を傷付ければ端末から警音が鳴るようにする。
オレンジの光が強く光り、被害者は紫として表示する。
その時点でとらえる!」
「なるほど。新たな表示パターンか」