第30章 ゲームクリア
6名チームが8組、総勢48名最後の戦い。
言うまでもなく、それは最後にふさわしい熾烈を極めることとなりました。
HPバー10本有するボス、《An Incarnate of the Radius》。
リンド「G班!爆缶放てええええ!!!」
キバオウ「C班(ボスから左斜め後)!A班(ボスから左斜め前)とスイッチや!!
ボスの真左からノックバック食らわせえええ!!!」
投げる方向(ボスの左)からそれをフォローする為の叫び声が響き
交互に入れ替わりつつスイッチによる重攻撃、実際に思惑が叶って実現しました。
その思惑とは、ボスが右へ向けてのけぞるほどのノックバックを食らわせた直後に爆缶を食らわせ
それに伴うノックバックの勢いに、爆缶による衝撃も重ね掛けされ、右へ向けて倒れさせるという事です。
無論、倒れた直後にボスへ向けて、立ち上がるまでの間中ずっと、全員でスキル攻撃し続けました。
ボス戦時の陣形については、プロフィールのホームページにある画像参照です。
それは、ボス戦においてどちらも瞬時に交互に入れ替えることができ
チームを班として動きを統率したことから、ケイトがわざわざ助けに入らずとも死人が0へ抑えられ続ける結果へと繋がった。
各々が互いへいつでもフォローに回れる陣形を意識しており
それによりダメージを被った人が瞬時に後衛へ回収され、その怪我人が回復へ専念できるよう位置付けられています。
その動きの統率の為の合宿が、以前に言っていた血みどろ合宿地獄合宿です(932~935ページ参照)。
今や幸せ合宿もとい天国合宿と呼ばれており、もはや全員の動きは『反射の域』へと到達しました。
ケイトと私はボスの気を引き付けることで、周囲の攻撃や防御が円滑に回す為の囮です。
とりわけ、一番AGIが高いので敵の攻撃を一番食らいにくく
たとえ食らったとしても咄嗟にいなせる分、私達以上のやり手が優勝決定戦で判明したように『いない』のでしています。
他のものが攻撃に専念できるようにする大事な役割、しっかりと果たし続けてもう…
11層から頑張っていたのですが、長いですね。
そう考える中、ボスの回復スキルが発動。
周囲に木々が現れて葉から零れ落ちた雫がボスの頭頂部へ落ちた瞬間
HPバーが1本、突如として増えることになりました。