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【青の祓魔師】悪魔に落ちた瞳

第22章 決戦



本殿前の高台に着き町を見下ろす。

『ふーん。結構高いんだ』

そこからは景色が見やすいように少しデッキが飛び出している。

少し残る町の灯でぼんやりと光る三日月のようになっていた。

これはこれで綺麗だが、普段の活気ある町だともっと輝いていたのだろう…

後ろに気配を感じる。



神職の服装をした屍人(ゾンビ)が3体こちらに向かって来ている。


両腰にさげた剣をそっと手を添える。

『まぁ、なんとかなりそうだな。』

3体が一斉にフールに向かって突進してきた

『いきなり全員って。屍人(ゾンビ)になると思考力とか無くなるのかな?』

軽々と宙に舞い攻撃を交わしていく。


『でも、なんか連携取れてるよね。うん。すごいすごい。』

まるで棒読みの言葉で、次々と攻撃を避けていく。

隙を見て片手で祈りの形をとり詠唱をする。

ーーー『悪魔の敵意に満ちた災いを全てその内に納め地獄の深淵へと帰れ!』ーーー


ぐうわぁぁぁ!


叫び声をあげ屍人は体は焦げたようにただれ、その傷から魔力が漏れている。


『あーやっぱり無理?』

『結局切らないとダメか』

片方の剣を抜き、自身の魔力を込めて一太刀振るう。


ギャァァァぁあ


倒れた神職の体から黒いもやが抜けて行きもとの姿に戻った。

『はい。1人。次。』


1体の屍人が錫杖を振り回す。

ーブンッーー

『武器使えるんだー。』

ーーブンッーー

アアアアアアアー


攻撃を繰り出すも全然当たらない。

フールはまるで、鬼ごっこをしている様にひらりひらりと避ける。

『ん?それ、振り回してるだけじゃない?おっと』


背後からもう一体も攻撃を繰り出してはいる。

2体の一旦動きが止まる。

『ふふふ、次はどうするの?』

一体は突進。

もう一体は高く跳んだ。

突進した1体はフールを捕まえた。

グゥゥゥ

『あー捕まっちゃった。』

もう1体は仲間を道連れにフールを仕留めにかかる。

ーーガァァァァーー




『遊びはおしまい』




ーーパスッーー


ーーパスッーー

ーードサッーー


フールは剣をふるい血を飛ばした。



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