第4章 信じてくれますかね...
そう言って頭を下げれば、いち兄と呼ばれるロイヤルさんが、
「.......手入れだけなら」
言葉だけ聞くとまじツンデレかよって思うけど、頭をあげるとその表情は私への...私たち人間への、恨み、憎しみ。
地味に傷つきながらみんなの手入れを始める。
どの子も最初は表情が柔らかくなるのだけれど、ハッとして険しい表情に戻る。
何となく察しはつくけどね。
「...終わりました。」
そう伝えれば一同部屋を出ていく。
...ただ、出ていく直前、こちらを見ていたマフラーをした赤い髪の子の表情が頭に焼き付いた。