第4章 Lovely Sweet Angel
【 智side 】
いつもの夜の風景...
ソファーの横に正座して、洗濯物を畳んでいる俺と、
難しい顔して新聞を読んでいる翔ちゃん。
このパンツもだいぶくたびれて来たよな~...
相葉ちゃんに貰ったって言ってたっけ?
物を大事にするのはいいけど、
イケメンはパンツもイケてて欲しいよね~
よし!明日オフだし、お揃いでパンツ買って来~ようっと♪
俺の頭の中は、ちょっとセクシーなパンツで最早いっぱい❤
...その時。
テレビにあのCMが...
............
今まで新聞を読んでいて、テレビなんか全く見ていなかったくせに、翔ちゃんは画面に釘付けで。
そう...
そのCMっていうのは、俺の女装のヤツ...
俺と翔ちゃんの間でも話はしてた...
「今日こんなことやらされてさ~...」
的な俺の愚痴で...翔ちゃんも笑っていた...
のに。
15秒のCMはあっという間に終わったけど、
静まり返る室内...
俺は恐ろしくて、翔ちゃんのこと、振り向けない。
...嫌な汗が、背中を伝う...
そして。
「智...」
キタ―――///
デビル櫻井の低い、地を這うような声...
「智...」
「....なっ..なに?」
ゆっくり振り向いて見た翔ちゃんは、
能面のような無表情で、口の左側だけほんの少しだけ上げて笑っていた。
見つめ合う俺たち...
「...あの...」
沈黙の睨みあいに、先に耐えられなくなったのは、俺の方だった。
すると、翔ちゃんは、
「こんな女装してCM撮ってたんだ...」
って。
「言ったじゃん...」
「こんなガッツリだったなんて、聞いてない...」
......怖え~よ~(:_;)