第9章 大好きのカタチ
昔は、そのポジションは俺だった。
翔ちゃんの側で、くだらない事言って笑ってるのは。
何しろ、俺と翔ちゃんを『磁石』ってファンの子たちが呼ぶくらいに。
そのくらい、俺と翔ちゃんは一緒にいた。
でもまあ、いろいろ…
ホントにいろいろな歴史があって、
(注:Blue参照…←宣伝しちまった!)
今に至るんだけど。
最近の雅紀の行動たるや、
その歴史を無視してるかのような振る舞い!!
櫻井翔にベタ付き過ぎ!!
レッドカードで、一発退場だ!!
「…ニノ~、雅紀にお仕置きしちゃおっか?」
「えっ??お仕置きって…?」
驚く俺に、潤くんは悪い顔して笑った。
「何だかんだ言っても、やってても、
結局はあいつの一番はニノだからさ♪」
「そ、そうかな〜?」
俺は、のそのそと起き上がった。
ソファーに、
これでもかってくらいに
ふんぞり返る潤くんは、
どっかの国の王さまみたいだ。
「安心しきってるんだと思うよ、あいつ」
「安心?」
「そ♪自分が何してても、ニノは俺のこと好きだから〜、的な?」
「ふっ、ふざけんなよ!」
「まあ、実際そうじゃん(^^)」
「………」
↑そうなので、何も言えない…
「だからさ…」
潤くんは、雅紀が安心しきってることは、
そんなに安全パイでもないんだって…
教えてあげてもいいんじゃないかって…
ニヤリと笑ってそう言った。
「教えるって、どうやんのさ?」
「ん~…そうだな…じゃ、こうする~?」
潤くんは、そう言ってスマホを手に取ると、
俺たち3人のグループLINEに、こんな言葉を打ち込んだ。
『お疲れ~
今からニノを抱くけど
異論があるなら10分以内に返事して!
それを過ぎたら、電源落としますんで
よろしく』