第8章 Imaging Crazy〜ずっと君を想うから〜
空に、翔ちゃんの笑顔が浮かんだ。
『さとし~』
そう俺を呼ぶ時の、優しい顔だ…
俺の、大好きな顔……
翔ちゃん………
俺、今、幸せだよ~
幸せだからこそ強く願うんだ。
翔ちゃんがいなくちゃ、
生きていけない俺じゃダメだって。
まあ、実際は、
生きていけないんだけれども……
肩を並べて歩いていけるように、
翔ちゃんのパートナーとして、
胸を張っていられるように。
俺も頑張らなきゃ…
後輩たちに、紹介されたとき、
『大野さんなら、分かります!』
とか、
『大野さんなら勝ち目ないな~』
とか
そんな風に思ってもらえるように。
↑誰も、勝負する気はないと思うけど…
翔ちゃんには負けるけど、
40歳近い割には、
まあ、そこそこイケてるって思うんだよね~
それをキープできるように、
努力しようって思ってる///
だってさ。
翔ちゃんだって、少しの変化でも
太ったとか、世間で騒がれちゃうから、って。
ジムに行って、今まで以上に
ストイックにやってるもんね~
そのお陰で、体重もそうなんだろうけど、
体脂肪が減ったから、腹筋とかもう、
マジでヤバいレベルで、カッコいいんだからね!!
俺んだけどさ…
ベンチで横になって
飛行機雲のその先を見ているうちに、
青い空があんまり眩しいせいかな~…
眠くなっちゃってさ。
そのまま、いつの間にか意識が遠退いていった。
釣りでもないのに、
自宅のテラスで日焼けするなんて…
後で、翔ちゃんにお小言言われることは、
この時の俺はまだ知らない
ただ、幸せに包まれて、
夢の中でも、
大好きな人に抱き締められていたんだ…
翔ちゃん、
愛してるよ~♡……
【 END 】