第7章 MJの憂鬱
【潤】
「あ、松潤~、丁度よかった♪
連絡しようと思ってたんだ!」
「どうしたの?」
………いつになく、大野さんが動いていて、
なんなら、いつもの10倍くらい、
いや、もっとだな…
とにかく、近年稀に見る張り切りようなんだ。
その理由はひとつ。
俺の誕生日を計画してくれているから…
まあさ。
ありがたいよ~?
あの大野智がさ、なんと俺のために、
誕生日のパーティーを考えてくれてるんだから。
翔くんのために、っていうのならまだしもさ…
嬉しいっていう気持ちと、
大野さんには言えないけど、本音は、
ちょっと不安なんだよね~(^^;
いったい、何をしてくれるんだろう~"(-""-)"
「あのさ。誕生日の次の日になっちゃうんだけど、みんなでさ~、出掛けようよ!」
「出掛けるって、どこへ?」
「それはね~…直前まで秘密ね!」
「秘密って、準備とかできないじゃん…」
「そんなに準備いらないように、俺と翔ちゃんでバッチリ用意しとくからさ!」
「あ、そう…ありがとね…」
俺は精一杯の笑顔を大野さんに送ったけど…
本当は言いたかった。
何もしてくれなくていいから、と…
普通に俺ん家とか来て、
飲むだけでもいいから…って。
「ねえねえ、リーダーから聞いた~?
誕生日の事…」
相葉くんが耳打ちしてきた。
「うん、まあね…」
「あの人さ、やたら張り切ってるよね~?
まあ、翔ちゃんが付いてるから、心配はいらないだろうけどさ…」
そっか…
翔くんが監修してるのか。
だよな~(^^;
だったら、大丈夫だな、多分。
でも、なんかね…
はああぁ~っ…
一人溜息を吐くと、そこにニノが入ってきた。
ひとりで雑誌の撮影をしてたんだ。