第6章 甘い夜のための刺激的なスパイス
【 智side 】
折角記念に撮った翔ちゃんの可愛い写メ、
変態3人組に見られちゃったし…
↑あなたには言われたくないと思うけど。
翔ちゃん、ごめんなさい。
がっくりと肩を落とす翔ちゃんを、
…あ、肩は前からかっ///(^^;
俺は慰めようと背中を摩った。
「翔ちゃん…俺…」
「……いいって、仕方ないよ…智のせいじゃないから…気にしなくても、いいから…」
「…翔ちゃん…」
仕方ないとか言いながら、涙目の翔ちゃん。
俺のせいだよね…
いつもみたいに元気に反論したりしてこない翔ちゃんに、3人も流石に悪い事したって思ったのかな~?
「何か…ごめんね…」
相葉くんが携帯を俺に返して来た。
すると、俺の翔ちゃんは、
「気にすんなよ…なかなか、イケてただろ?俺…」
って……
そう笑った。
翔ちゃん……あなたってホントに…
俺は思わず、項垂れる翔ちゃんの頭を抱き締めて、泣きそうになった。
ごめんね…翔ちゃん…俺のせいで…
この埋め合わせは、俺がなんか…
あ…!!
いいこと思いついちゃった!!
「ねえ、もう直ぐ松潤の誕生日だよね?」
「だから~??」
ニノが警戒した目で俺を見た。
「前に、俺の誕生日祝ってくれたみたいにさ、5人でお祝いしようよ!!」
「5人で?」
「一緒に?」
「誕生日を??」
「……智…何を…?」
不安そうな翔くんに、俺は大きく頷いた。
「俺が企画するから!楽しみにしててよ
スケジュールは翔ちゃんが把握してるしね♪」
俺も翔ちゃんも、誕生日はまだ先だし。
だったら、3人の誕生祝に、
俺たちも混ぜてもらって…
楽しい時間を過ごしたい…
「いいよね??」
3人は、いいけど、とか、できるの?なんて口々に言っているけど…
俺だってやれば出来るってこと、見せてやる!
翔ちゃんを見ると、石像みたいに固まったまま、蒼ざめて俺を見ていた。
俺は、
そんな翔ちゃんに、親指を立てて見せた。
【 おしまい 】