第6章 甘い夜のための刺激的なスパイス
「ちょっ、智!これじゃ…」
「ちょっと我慢してさ♪
一回、ドライでイってみようよ❤️」
「え〜っ///やだよ!無理だよ!
そんなの、久々で……怖いし……」
智は、俺を妖艶な眼差しで
射抜くように見つめ、
「大丈夫だから♪俺がついてるから❤️
……じゃ、いっくよぉ〜♪」
そう高らかに宣言した智は、
滾る俺のを左手で扱きながら、
濡れ濡れの先っぽを、
手のひらでくるくると撫でた。
「…あっ…いぃ…やっ…あ…
…智…やめて…無理〜…」
我慢できる限界が、快楽を越えていく…
気が遠くなりそうなほど気持ち良くて、
一気に沸き起こった熱が、身体中を駆け巡る。
「…翔ちゃん…気持ちイイの?…」
「ああっ…智…気持ち…イイッ……ヤダッ///」
「ウフフフッ、どっちなの~♪」
大きな波に、身体が跳ねる。
「お願い…取ってよ…もう、俺…」
「…いいから…イキたかったら…そのまま、イッて!」
イッて、たって…そりゃ、俺だってイキたいよ?
イキたいけど…
「あんっ…智、智…手…握って」
「いいよ…ほらっ、翔ちゃん、イイよ…イッて///」
……ああぁ…もう無理だ///
くる……我慢の限界///
「さとっ///イクッ、イクイクッ…やあああぁっ///」
出口を求めて集まっていた熱が、
一気に身体中に逆流し、跳ね上がる身体…
目尻から、涙が一滴、零れ落ちた。
頂上に登りつめ、脱力する俺の背中を、
智が抱き留めて引き寄せた。
「…しょう…ちゃん…痺れたっ!」
「……さとし…ぎゅって…」
「うん、うん!翔ちゃん、最高に綺麗だったよ❤」
……綺麗とか、分かんないけど…
久しぶりに味わう、空イキの快感に、
朦朧とする意識を、何とか繋ぎ止めた。