第5章 こうなる運命
【 翔side 】
「はい、櫻井さ~ん、目線だけこっちにお願いしま~す!」
「相葉さん、櫻井さんの肩に手を回して...」
「いいですね~♪♪」
撮影は順調に進み、昼休憩に入った。
今日は朝から、テレビ誌の撮影で、雅紀と世田谷のスタジオに入っていた。
撮影の合間に、最近どう?何て当たり障りのない話をしていると、彼の携帯にLINEが...
それを見ながら、雅紀はニヤニヤしてる。
「なんだよ~...昼間っから。鼻の下伸びてますけど~...」
「え~?だって、かずがさ~...」
そう言ってると、また返信が来たらしく、更にニヤつく雅紀...
俺はふと、ずっと疑問に思ってたことを、
思い切って雅紀にぶつけてみることにした。
どう考えても、後の二人よりは聞きやすい。
「あのさ、どうして3人で付き合うことになったの~?」
だって不思議じゃん...
どこでどうなったら、3人で仲良くしましょ❤
ってことになるのか...
すると雅紀は、
「それ、聞いちゃうの?まあ、話してもいいけどさ~。だって切っ掛けは、やっぱ翔ちゃんだしね?」
「俺~?」
「そりゃあそうでしょ!俺たち、みんな、翔ちゃんに捨てられたんだから...」
「捨てられ...って...」
絶句する俺に、雅紀は屈託のない笑顔で言った。
「だからって、翔ちゃんが気にすることないよ♪
まあ、強いて言うなら...こうなる運命、だったんだからね...(^^)」
......運命...か..
雅紀が話そうと、身を乗り出したその時、
「準備できました!!お願いしま~す!」
アシスタントさんが呼びに来て、話は中断した。