第4章 Lovely Sweet Angel
【 翔side 】
夜。
夕食後、ソファーでくつろぐ俺たち。
背もたれに寄り掛かって寝転がる俺の膝の間に、すっぽりと身体を入れ込んで、寄り掛かる智。
「ねえ~、翔ちゃん...あの写メさ、消しといてよね~!」
甘えた声で昼間の話を蒸し返す智。
「もう大丈夫...鍵付きのアルバムに入れたから...」
首に絡まる俺の腕を、何気にマッサージしながら、智はまだ続ける気らしい...
「だいたいさ~、あんな写メ撮る、翔くんが悪いよ...俺、ヤダって言ったのにさ(*´з`)」
「そう~?撮られて、少しおっきくなってたけど~?」
「もう!!」
俺の胸で身体を反転させ、こっち向き、唇を尖らせて、怒った振りしてる...
何それ...
もう今日はしないって決めた俺の決心、
揺らぐじゃん///
「とにかく、消してね!」
「ヤダよ!海外の仕事とかの時に、おかずにするの!」
「......翔ちゃんの、スケベ...」
「嫌いなの~?」
「.........好き...スケベな翔ちゃん、好き!!」
智は、そう言って抱きついてきた。
「また写真、撮らせてね~♪」
「もう、あいつらに見せないでよ~!」
「はい...肝に銘じて。」
......見つめ合い、吹き出した俺たちは、
そのままじゃれ合って、そして、
唇を重ねた...
智...
君といると、どうしてこんなに優しい気持ちになれるんだろう...
君がいるだけで、ふんわり温っかい。
......大好きだよ。
100万回言っても、足りないくらいに...
色んな意味を込めて、
俺は智のおでこに唇を押し当てた。
智は、少し微笑みながら、目を閉じた。
( END )