第6章 ご対面。
side菅原。
仕事が終わったPM7:30。
急いで向かったのは、有名な繁華街のある駅の駅前にある個室居酒屋。
名前を伝えると、すぐに部屋に通される。
待ち合わせの相手はまだ来ていない。
急いだから喉が渇いて仕方がない。
軽く1杯飲見ながら待つか。
電子メニューを見ながら、先にビールを注文すると、それほど待たずに到着するピッチャーとお通し。
お通しのキャベツを無視し、一気にビールを飲み込めば、冷えた炭酸が一気に喉を通り過ぎていく。
仕事終わりのビールがうまいとか、俺もおっさんになったよな…
これに枝豆、冷奴、きゅうりの浅漬けとかあったら最高だなー…
なんて考える。
先に数点料理を頼んでおこうか。
いや、それもな…
悩んでいると部屋の入り口が叩かれ店員が顔を出す。
「お連れ様到着しました。ご案内してもよろしいでしょうか。」
別に断りなく入って来て良いのに。
そう思いながらも店員にOKサインを出す。
店員がいなくなって数分。
ノックの音に返事をすれば、ガラリと扉が開く。
「急に呼び出してごめんな?
灰羽くん。」
部屋の入り口には、硬い顔をした灰羽リエーフがいた。