• テキストサイズ

秘密のあいらぶ・ゆー【HQ】

第3章 夏





灰羽くんとの関係は緩く続いた。
彼はみんながいるところでは絶対何もしない。


でも、2人きりになると彼は何かしらのアクションを起こした。



2人きりのエレベーターの中でのキス
資料室でのイかせ合い。
そして、残業中のセックス。



いけないとわかっていながらもずるずると続けてしまうこの関係。


いつか、やめなければとは思うけれど灰羽くんとの関係が心地よくてつい、そのまま続けていた。

そんな中、季節は夏に変わり夏の長期休暇の季節となった。


長期休暇中、うちの会社は「輪番」といって丸一日電話番をする係が発生する。



…といっても電話なんてほぼないからみんな派手すぎない私服で出社。
お昼ご飯食べておやつ食べて、雑誌読んだりして就業まで時間を潰すだけなんだけどね。


まあその輪番、夏は新入社員とその教育係が行うのが主。
今年は休みの数と新入社員の数が同じなので、帰省するメンバー、しないメンバーに分けて予定を組み立てていく。

ちなみに私と灰羽くんは8月13日。
2人とも地元が東京のため1番みんながやりたがらないこの日に振り分けられた。



予定を決め自席に戻る途中、後ろから駆けてきた灰羽くんに肩を叩かれる。

「13日、よろしくお願いしますね?」

「よろしく。お昼も外に出れないからお昼ご飯忘れないようにね?」

「わかりました!」

いつもの子犬のような対応。
少しだけ安心したその時、灰羽くんが私の左肩に右手を乗せる。
そして耳元に顔を近づけるとくすり、笑った。




「一日中、セックスしましょうね。」




コツ、コツと革靴が床を叩く音が遠ざかっていく。

その一言だけで私の子宮は疼き、じわり、と下着を汚した。



/ 200ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp