第2章 罪悪感
「椎名さんの”ココ”下着の上からでもわかるくらいぐちゃぐちゃですよ。」
そんなつもりはなかった。
でも、灰羽くんに抱きしめられているだけで昨日の行為を思い出して体が反応を示していた…らしい。
「椎名さんってインランなんですね。」
「違っ!」
「旦那さんとセックスしてないんですか?」
…確かに孝支とのセックスは淡白で月に1回あればいい。
孝支はハグしてキスするだけで満足らしい。
だから私は欲求不満。
でも、だからって…
「旦那以外とは…」
「じゃあなんで昨日は俺に抱かれたんですか。」
灰羽くんがすき。
でも、旦那は裏切れない。
だから1回だけ…
それだけだったの。
「俺だったら椎名さんのこと満足させられる。」
だから、俺に抱かれてください。
彼のその願いに、私は逆らえなかった。