第7章 小瀧望
楽しそうに談笑してたら、
君に気づいたら時すでに遅し。
怒ってどこかへ行った
すれ違いが始まった。
追いかけようともそうはさせまいと
女の子が話を再開する。
「はああ、つまらん飽きた。」
『えっ』
「俺お前の彼氏ちゃうし」
嫉妬深い、とよく言われるは
それを気にしてなのか、
嫉妬をすると
俺と距離を取る癖がある
無理に詰め寄ったりすると
あいつは余計に離れてくから
そういう時は照史に任してる。
「望」
それでもどうにもならない時って来るやん
「照史?ど、どうしたん?」
「のこと。
ちゃんと見といたれよ?」
それだけやから、と
明らかにいつもと違った照史は
振り返らずに去ったから
なんとなく、
のクラスへ
走っていた。