第1章 中間淳太
高校生になって、淳太くんは大学生になった。
わくわくした入学式を終えて、
教室に行くと知らない人ばかりで
予想してた不安が襲う。
友達出来るのかなとかやっていけるかなとか
でもそんな不安もすぐに吹き飛んだ。
「なあー。自分、名前なんて言うん?」
隣の席の人がキラキラした笑顔で
私に話しかけてくれたからだ。
「 、です」
「同級生なのに敬語はないやろー!
俺の名前は小瀧望、よろしくな?」
ちゃんなんて、
淳太くん以外の男子に呼ばれなれない、
下の名前呼びにドキドキした
そんな彼とすぐ仲良くなって、
家も近くだと知って
一緒に帰ることになった。
「こう見えて人見知りやねんで〜俺!」
そう言う小瀧くんは、
いつの間にか友達がたくさん居て。
すごいなあ、と尊敬した。
「…?」
ばったり淳太くんに会って、
「淳太くん!」
嬉しくて駆け寄ると、
隣で歩いてた小瀧くんを見て怪訝そうな顔
「…だれ?」
「あのね、新しいお友達!
小瀧望くんって言うの!」
「…うっす」
本当に人見知りみたいで、
淳太くんと目が合うと慌てて
ぺこりと頭を下げた
かなりよそよそしい。
「淳太くん、顔怖いよ?」
「あ、ああ…ごめん」
「小瀧くん!この人は中間淳太くん!
私の幼馴染みのお兄さんだよっ」
ね!と顔を見ると、
「お兄さん…」と呟いた。