第3章 学校が破壊
「ハア~、今日は散々な日々だった……」
深く貯めていた物を吐き出すかのような、深いため息を吐く鈴華と何事も無かったかのように感情が見られない顔のカオルの二人はカバンを持ち歩道を歩いていた。
「で?何で世造ちゃんは着いてきてるわけ?」
そう、序でに学校の校門前からずっと世造という少女は二人の後ろに着いてきている。
「え~、暇だからキラッ☆其れとちゃん付けじゃなくて世造でいいよ。」
「あ~、そう……じゃあ、世造……着いてくんな?」
にこ~っと黒い笑みで世造を見るが効果は無し、若干というかほぼ素の鈴華が出ている。
「嫌でござる。此の侭着いて云ったら、面白いことがありそうだし」
「お前も、一様能力者だし居ても損じゃ無いだろう。勝手に着いてこれば良い、だが、迷っても俺は知らない」
今まで口を開かなかったカオルが喋った。
「じゃあ~、そうするー!」
「ていうか、カオル君が今から行く処に私は行かなきゃいけないの?」
「其れは後だ。黙って着いてこい」
とはいっても気になるんだよ!と心の中で隣に歩いているカオルに投げかけた。
暫くすると、少しでかい施設が三人の前に現れた。一見、サラリーマンとかが働いてそうな施設だが、何とも近寄りがたい雰囲気も在った。
「此処って?」
鈴華は質問をカオルに投げかけた。
「俺が、今住んでいる処であり。さっきお前が襲った奴……殺人鬼というが其れを倒す秘密機関と言っても過言では無いだろう」
「其れと、世の中には明かされてないが能力者という者が此処に集まって居るが他にも数人で倒してる奴らもいる。詳しくは中で話す」
淡々と話したカオルは施設内へと向かう足を進めた。
「ねぇ~、ねぇ~、この建物壊してもいい~?」
世造は笑顔でそう言って、はしゃいでいる。
「お前、勘違いしてこの中に居る奴に殺されるぞ?場合によってはだが……」
物騒なことがカオルの口から発せられ、鈴華は厭々と手をパタパタ降り否定する。
「まず、壊したらいけないから!善くて賠償払うだけだし、それに目が赤いってだけで勘違いして殺すなんてないよ?」
安全第一を考えるからね私は!其れに目の前で人が亡くなるとか殺されるなんて私が、許さないから!と鈴華は呟いた。
「え~、じゃあ止める~。私殺されるのは勘弁でござるからな」
そうして三人は施設の中へと入った。