第2章 土方十四郎:俺だけを(甘裏)完結
は休日に海へと行きたくなった
ただ、海への行き方がわからない…
人に聞きながら旅するのも良し
冒険みたいで楽しいかも…などとお気楽に電車へと乗り込んだ
方角だけはわかっていたからだ
そして途中下車し近くの畑にいたおじいさんやおばあさんに声をかけ、目的の場所である海を教えてもらった
そして
海へと辿り着く
ただしその海はとてつもなく遠い遠い海だった
親切丁寧に教えてくれたおじいさんやおばあさんの言う通りに乗り換え、乗り換えて
朝早くに出たはずが、着いたのは午後4時を回っていたのだった
その海へとが向かっていた頃
団子屋では銀時がひろ乃とのことを話していた
「あっれ〜?は〜??」
「あっ、銀さんいらっしゃいませー!さんならお休みですよ?」
「そうだっけ?銀さんボケちまったかな…のシフト完全に記憶してるつもりだったんだけど」
「何気に恐いこと言うのやめてくださいよっ!今日は急遽あたしが代わってもらったんですよ、違う日と」
「ええーそういうのやめてくんない?銀さんの予定狂っちゃうじゃん」
「銀さんこそやめてくださいよっ!さんにストーキングするの!!」
「はあ〜??ゴリラと一緒にすんなっ!俺はが毎日元気で暮らせることを心の底から願い、見守る守護霊みたいなもんなんだよ!悪霊退散!!」
「ゴリラってなんなんですか!?あんまりしつこいと警察呼びますよっ!」
「だからその警察がストーカーのプロゴリラーなんだって」
「プロゴリラーってなんですか!?」
なんて、どうでもいいゴリラトークへと話がそれつつ白熱していた
「で?はお休みってこたぁ、今日はここへ来ねぇんだな」
「たぶん、そうだと思います…たまに休みでもお店に顔出してくれたりするんですけど、今日は前から行ってみたい所があるからちょうど良かったって言ってましたし」
「行ってみたい所?」
そんなの聞いたことねぇなーと記憶をたどる銀時に
「海だよ」
女将によると、以前テレビで見た時から気になっていて気候が暖かくなってきたら行ってみたいとボヤいていたらしい
「海ねぇ…なんでまたは」