第17章 《裏》Ilove...【桂小太郎】
目を覚ますと、
そこには愛しい彼氏の桂さん。
桂さんはまだ寝ているようで、端正な顔立ちのまますやすや寝息をたてていた。
夏希「おはようございます…。」
私はおはようのキスを軽くした後、
裸の体に何か着せようと……したのだが。
動けない。
何故か体が動かない。
おそるおそる布団の中を見ると、
桂さんががっちり私を抱き締めていた。
その手は頑なに開くことは無く、
私は服を着ることが出来なかった。
桂「んん…。夏希か。おはよう。」
桂さんがようやく起きて、
すぐにキスを交わした。
夏希「あの。桂さん。手、どかしてください…。」
桂「そう言われると、離したくなくなるのだが。」
と言って、
よりいっそう強く抱き締められる。
夏希「ぎゃ…苦しい。」
桂「苦しむお前もまた可愛いな。」
夏希「何言ってるんですか、ヅラさん。」
桂「ヅラじゃない桂だ。
朝から欲情してしまう俺を、許してくれ。」
と言って桂さんは私を押し倒す。
夏希「ちょ…。だ、誰か来ますって!」
桂「案ずるな。今日は皆オフだ。」
攘夷志士がそれでいいのだろうか。
そう思っていると、桂さんに激しいキスをされた。