第14章 《裏》有り余る位の愛情【坂本辰馬】
少しキスを受けていると、
あることに気付いた。
夏希「まさか坂本さん、あなたこれだけで私を呼んだんですか?」
坂本「いや、違う。言いにくい事なんじゃが…。」
夏希「え?なんです?」
坂本「実は…。金時を連れていく事になったぜよ。」
夏希「金時…?あ、銀時さんか!
え、なんでですか?」
坂本「金時が急に"高杉に会いに行く"ば言いおってのぉ。」
夏希「それで、私達の船で。」
坂本「その通りじゃ。もう陸奥にはいってあるんじゃが、夏希もええかのう?」
夏希「え、あ、はい、かまいませんが…。」
坂本「ほんまか!実はもういるんじゃ!金時が!」
夏希「え。」
銀時「おぃ坂本ぉ。いい加減俺の名前を覚えろ。」
夏希「あ、どうも。」
銀時「よぉ。確かー…。夏希だっけ?」
夏希「はい、そうです。」
坂本「どうしよるんか?金時ぃ、部屋は。」
銀時「どこでも良いぜ?」
坂本「じゃあわしの部屋ば泊まれ。」
銀時「げ…。俺は、夏希が良いんだけどな。」
と言って私を抱き寄せた。
夏希「きゃ、銀時さん!?」
銀時「どうだ?夏希。お前の部屋にとまっていいか?」
夏希「え…それは…」
と困っていると、
坂本「わしの夏希に触るなぜよ。
お前は陸奥と一緒の部屋ば泊まれ。」
夏希「坂本さん!」
坂本さんは私を抱き締めていた。
銀時「…!?あの怪…」
陸奥「ほぉ、貴様と一緒の部屋か。楽しみじゃのう?」
陸奥ちゃんが銀時さんの頭を掴んで引きずっていった。