第13章 《裏》一夜かぎり【白夜叉】
あれから四年後、
私は銀時に抱かれてから一度も他の人に抱かれずに遊女を止めた。
そして、会えるかもわからないのに江戸へ上京し、
かぶき町で働いていた。
銀時に会いたくて。
銀時への気持ちは薄れるようで薄れる事はなく、
逆に高鳴ってばかりだった。
夏希「…銀ー…時…。」
銀時「よぉ、呼んだか?」
聞き覚えのある声。後ろからは懐かしい香りがした。
くるりと後ろを向くと、
会いたくてたまらなかった人、
銀時がいた。
夏希「銀時…!」
銀時「夏希。久しぶりだな。」
夏希「銀時…私は、まだ貴方への気持ちを忘れることはなかった…。」
銀時「はっ、また煽るような事を…。
んなもん、俺もに決まってんだろ?」
夏希「銀時…!!」
そして二人は浅い口付けを交わした。
おしまい