第13章 《裏》一夜かぎり【白夜叉】
部屋に着くと、
まず銀髪のお侍様は私と口付けを交わした。
私が少しその気になってしまい、
甘い吐息を出してしまったが、
銀髪のお侍様はお酒を要求した。
焦らし上手なお方だ。
夏希「お侍様。お酒お注ぎ致します。」
私はお侍様が持っている猪口にお酒を7割注ぎ、
台に置いた。
銀髪「ぷはぁ、美人な女に酌されんのはいいねぇ。」
夏希「あら、上手ですのね?」
銀髪「いやいや、俺の本心だぜ、おねーさん。」
私は、この人の目や顔付きに見惚れてしまった。
銀髪「どうした?おねーさん。まさか、見惚れたか?」
夏希「ふふ、そうですよ。
貴方はとても良い方で…。」
そこまで言うと、
唇を押し付けられ、最後まで言えなかった。
すると、お侍様の口から私の口へお酒が注がれた。
銀髪「さっきのお礼だ。」
私の唇は彼をもっと求めていた。
夏希「お侍様…。床入り、致しますか?」