第16章 謎の女性
「すいませんね、遅れて」
『あ、いえ!だ、大丈夫です!』
仕事が終わり二宮さんがキャップを被って待ち合わせの雑貨屋さんに来た。
ここ……私も好きなところ
「ここ、好きなんですよね?」
『え?な、んで…』
「翔さんが言ってたんですよ」
『え、私1回も言ってない…ですよ?』
なんてそう言うと二宮さんはクスッと笑って
「えみさんに聞いたんじゃないですか?
翔さんって情報仕入れるの好きだから」
『な、なるほど……』
ちょっと嬉しい自分がいた。
翔くんが私を理解しようとしてくれてる
「んでね?
今日はそんなあなたに頼みなんですけど」
『あーはい!何なりと!』
「ふふ…俺の付き合ってる子もね、
ここの雑貨が好きみたいなんですよ。」
『あ、そうなんですか!』
なんか、想像つくなぁ…イメージだけど
「もうすぐ誕生日なんでね?
好みが同じならお願いしたくて…」
『え、わ、私にですか!???!!!』
「当たり前でしょ。(笑)
ほら、中入りますよ?ふふ」