第15章 そんな朝、
俺のなかではさ、
もっとあったんだよ、うん
例えばね、"夜景が綺麗なホテル"とか
"アロマを焚いた部屋"とかさ?
あったんだよ。でも、まぁ…これもアリか
『……スー…』
なんてちゃんの正しい寝息を聞きながら戻れるはずもないことを考えてる俺
にしても、"襲ってもいいよ?"はさぁ…
この地球上で一番ズルい言葉だと思うよ
そんなこと言われたら……ねぇ?(笑)
『……ん……翔くん…?』
じっと見てたからかな?
起きちゃったちゃん
髪が少し乱れてて、色っぽい
「お、おはよう」
『ふぁ~…お、はよう』
まだ眠いのかな?
なんかまた目閉じちゃったんだけど…
「ちゃん?眠い?」
『ち、違う…の…』
「ん?熱でもある?」
なんて顔をこっちに向けさせると、
ちゃんの顔は……
「タコみたい」
『////……だって……なんか恥ずかしくて』
「……そっか…///」
なんか俺までも顔が熱くなった。
そしたら彼女はクスクス笑って、
『なんで翔くんも真っ赤なの(笑)』
なんて言ってきた。
「うるさいなぁ…//
ちゃんが悪いんだよ」
『ふふふ…ごめんなさい』