第14章 嫉妬とは、
二宮さんの髪の毛も染めたりしてるわりにはすごくキレイだった。
「ん?」
『え?二宮…さん?』
私が驚いたのはなぜかと言うと、
二宮さんが私の右手を掴んだから…
『ど、どうされ…たんですか?』
「ん、こっちのセリフ
この手どうされたんですか?」
『え?あ、アイロンで火傷して…』
「すぐ冷やさなかったの?」
『時間…なかったんで…』
「跡できちゃいますよ?すぐ冷やして」
『は、はい//』
なんか思わずドキッとした。
チラッと目が合っちゃったもんだから…
「ちゃん?どうしたの?」
『え?!あ、翔く…櫻井さん!』
なんて二宮さんを見つめてたら、
翔くんが私の後ろに立っていた。
「手、どうしたの?」
翔くんの顔が泣きそうな顔になってる
『え、あ、あの…火傷…して…
でも、大丈夫ですから!冷やすんで!』
「そう……ちゃんと冷やしなよ?」
『は、はい』
翔くん、どうしたんだろ…。
あんな顔初めて…いや、違う…
私が足をケガしたときも同じ顔…
「翔さんは心配性ですな~」
なんて二宮さんは言いながら、
みなさんと一緒にスタジオに向かった。