第2章 運命の巡り合わせとは、
ガチャっ
「あ、ちゃん!
ちょっと、どこ行ってたの?」
医務室に入るとえみさんが椎名さんが寝ている傍で様子を見ていてくれた。
『いや、その…水とか、いろいろ』
コンビニで買ったものを見せると、えみさんはいつもみたいに微笑んでくれた
「さすがちゃんね」
『それで、椎名さんは…?』
「ん~……かなりの高熱でね…
マネージャーさんが今こっちに来てる」
白いベッドで寝ている椎名さんは、
辛そうで苦しそうで、
『私、本当に…すいません』
「ちゃんが謝ることじゃないわ
あなただけの責任じゃないでしょ?」
『……はい、すいません』
ギュッ
その時、自分の指先に感じた温もり
それは、椎名さんの真っ白な手だった。