第8章 桜舞うなかの温度
ピピピピピ
櫻井さんの夢を見た。
それは告白されたからなの?
体はなぜか熱くなってて、
頭もボーッとする。
『どうしよう…』
こういうときはどうするべき…?
まず、私の気持ちは?
私は櫻井さんが…………
『好き……って好き?……え…』
LRRRRRR...
『ん、えみさん?』
テーブルに置いてあったスマホを見て、
スライドさせる。
〈あ、もしもし?〉
『あ、おはようございます
もうすぐ出るつもりで…』
〈うん。そうなんだけど、
翔くんだけちょっと遅れるみたいなの〉
『え……さ、櫻井さん……が…』
〈え?…うん(笑)どうしたの?〉
『え、あ、いえいえ!何も、はい!』
〈うん、まぁそれだけなんだけど…〉
『わ、わかりました。
じゃあ早めに現場に向かいます』
そう言って電話を切って洗面所に向かった
櫻井さん…どうしたんだろ。