第3章 奇跡とは、-翔side-
「翔ちゃーん!」
「ん?相葉くん?」
知り合いの監督さんと話終わって、
楽屋に戻る途中、特徴のある声が響いた。
「どうしたの、そんな慌てて」
「あのね!新しいヘアメイクさん!
仕事したことあんだけど!可愛いよ!」
相葉くんの話は半分理解不能だけど、
なんか…新しいヘアメイクさんになったの?
「もぉ、とりあえず帰ろ!
たぶんねぇ…翔ちゃん照れちゃうよ?」
「わかった、わかった。帰ろ」
相葉くんに手を引っ張られながら、
周りの目が気になる。
仲の良い嵐って広まってますけど、
俺ら30なわけだからね…手繋ぐって、
「ま、いっか。相葉くんだし、」
「ん?なんか言ったぁ?」
「え?あ、いや、なんも」