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サクラ色のコイゴコロ

第18章 幸せの選択




救急車で運ばれた翔くんは、
すごく気持ち良さそうにベッドで寝てる


なんで、来なかったの?
ずっと、待ってたんだよ?
昨日あなたが来たら大丈夫だって思ってた。

きっとちょっとのことだって大丈夫だって
信じて待ってたんだよ。


だって、翔くん以上の人なんていないの。



翔くんの眠る顔を見ながら、
その真っ白な頬っぺたを優しく撫でた。



『翔くん……好き』

「やめて」

『え…………あ、仁美さん…』



そこには急いで来た様子の仁美さんがいた


「呼んでくれて、ありがとう
でも、そういうことしないで!」



そう。ちょうど翔くんの携帯が鳴って、
仁美さんだと確認して事情を説明した。

バカだって言うかもしれない。
なんで、今一番会いたくない人に…って





「翔を苦しめないで!お願い……っ…」



それは意外と胸に刺さって、
深いところをえぐるようにされた感じで、




「お願いだから……っ……別れて……
私には翔しかいないの!
翔がいないと……死んじゃう!」



私だって、そう。
翔くんがいなかったら生きる気がしない
生きる気がしないの……恐いくらい




『…………好きなの…っ…』


大粒の涙が雨の様に降った。



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