第17章 "ごめん"-翔side-
ピーンポーン……
ガチャっ
『は、はーい………っ…翔くん』
出てきたは顔色が悪くて、
目も真っ赤に腫れてる。
今すぐにでも抱きしめてあげたい。
なのに、それすらできなくて……
「ちゃん……っ……」
『なんで、なんで……っ……泣くの?』
「ご、めん……っ……ごめんね」
『……っっ……翔くん……』
「俺ね、決めたんだ……っ」
その時かな、
視界が真っ暗になって、
ちゃんが見えなくなって
体がフワッて下に落ちる感覚
最後に聞こえたのはちゃんの声
"翔くん!翔くん!翔くん!"
もう、その声……聞けないのかな?