第3章 怪盗2幕目『姉さんは人気者』
って押し隠せる訳ないだろ!!!
ブラン「エージェントだかなんだか知らないけど、姉さんにくっつきすぎだ!!今すぐ離れろ!!」
俺の渾身の一撃を、レグルスはひらりと躱す。
レグルス「別に私から近づいた訳では……いや、すまないね。」
言い訳をしようとしたレグルスをこれでもかと睨みつけていると、姉さんが俺のほっぺをつついた。
ネージュ「こらこら、かっこいい顔が台無しよ?私の大事な騎士様を忘れてなんていないわ」
それから耳元に唇を寄せて、あとでご褒美にとっておきの美味しいもの作ってあげるから…と俺だけにこっそり囁いた。
さっきまであったはずの「お姫様もサービスしすぎ…」と注意しようとしていた気持ちはどこへやら。
それだけで俺の口角は自然に上がり、幸せな気持ちになるのだった。