第8章 ほしあい〜佐助〜
「佐助〜」
「・・・・」
「佐助さん?」
「・・・・・・」
ブチッ
二人の何かが切れた。キレました。
「「佐助!!!」」
「ん?小梅、幸?どしたの?」
佐助は今頃気づいた。
二人は、同時に息を吐いた。
「あのな、そんなに落ち込むなって」
「そうですよ、佐助さん。私だって禁じられっちゃったんですから。」
そう。佐助以外に幸村と小梅も安土城に行くことを禁じられたのだ。
「謙信様に逆らったら、物騒ですもんね。」
「「同意見」」
小梅が言ったことに、声を合わせて言う幸村と佐助。