第8章 ほしあい〜佐助〜
佐助と日和は、他愛のない話をした。
だが、二人にとっては幸せの一部である。
ー明け方
「朝来たね。」
日和は、寂しそうに笑う。
「日和さん」
「?」
日和は、佐助の方を向く。
「謙信様にもう一度交渉してみて会えるようにする。だから、その日まで待っていてくれる?」
佐助は、日和を見る。日和は、驚いた後嬉しそうに笑って
「うん!約束ね。」
と言った。
そして、二人はまた再び離れた。
だけど、二人の間には誰にも外すことができない何かが、繋がっていた。
ー約束の日から数日後ー
安土城の日和の部屋には、忍者姿の佐助の姿があった。
『ほしあい〜佐助〜』終