第31章 捕らわれた未来(4)※R18※
部屋に入ると同時に、早まる気持ちを抑えれないまま、ひまりの着物を剥ぎ取り、口づけを落としながら、素肌を弄るように手を動かす。
「ま、待って……、家康…っ、も、しかして…酔って…っ」
「……酔ってない」
俺の膝の上で、小柄な身体には不釣あいなほど豊満な胸を揺らし、手の動きに合わせて小刻みに震えながら身動ぐひまり。
「……ん、んっ」
その官能な姿に俺は必死に冷静を装い、わざと焦らすように乳房の先端を指の裏でゆっくり擦り上げ、もう片方を舌先で突くように舐めあげ執拗に弄ぶ。
「やっ、ぁん……」
軽い刺激しか与えない俺に、ひまりはその先の刺激を求めて、ねだるように腰を動かし瞳を潤ませ可愛く喘ぐ。
(こんな姿、俺以外知らなくていい)
俺はひまりの髪を掻き上げ、首筋に吸い付くとそこに赤い印をつけてゆく。俺のものだっていう証拠を。
「……俺が居ない間の虫除け。ひまり危なっかしいから」
「そ、んなっ……誰にも触らせたりしないよっ」
家康だけだよ?
俺の中で湧き出る独占欲。それをひまりの言葉が和らげる。
「なら……俺にして欲しいこと……」
ちゃんと、言って。
耳に口づけを落としながら、囁くとひまりの顔がみるみる赤く染まってゆく。完全には止められない俺の中の黒い欲望は、更にひまりの言葉を求め、急かすように赤い唇を指でなぞる。
「……口…づけ…いっぱいして、欲しい」
一つずつ震える声でお願いするひまりの要望に応えていく。