第154章 あなたにもう一度後日談(5)あとがき
乱れた褥の上で、怒って背中を向けるひまり。そのご機嫌を取ろうと家康はあの手この手を使う。どうやら、最中の出来事は一切覚えておらず酔って意識が朦朧していたと勘違いするひまり。
まさか家康特製、性欲効果を高める金平糖を大量に摂取した所為で……潜んでいたもう一人の自分の姿を、曝け出したとも知らず。
「(何で全然覚えてないのかな??)」
嗜む程度しか酒は呑んでないはず。
ひまりは、頭を抱えた。
しかし自分が家康の上に乗ったまま、意識がはっきり戻ったので実は怒っていると言うより、恥ずかしくて耐えれなかったのだ。
「ちょっと、子作りに励もうと思っただけで!ってか……むしろひまりのがやばかったし」
「そ、そんな///まるで、私の方がエッチだったみたいに言わないでよっ!///」
「………(かなりエッチだったけど)」
しかし家康は自分が作ったモノの効果だとは言えずに、心の中で留める。
「ほら、夫婦水入らずなんだから喧嘩は止めとこ?」
「……うん。ごめんね?いきなり枕ほつけちゃって……」
家康は苦笑いを浮かべながら、あんな淫らなひまりが見れるなら、それぐらい全然構わない。と、心の中で呟いた。
「明日は何処に行こうか?」
「今日は私の要望聞いて貰ったから、明日は家康の行きたい所に行きたい!」
機嫌をすっかり直し、甘えるように家康にしがみ付くひまり。
「なら、考えとく」
「帰りに子供達にお土産買って行こうね!」
信長様と、どんな一日過ごしてただろうね?
「……案外良いジジ馬鹿やってるかもね」
そんな話をしながら……二人は再びじゃれ合う。
「ひまりっ」
「エッチ///」
そして、再び子作りに専念した。