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イケメン戦国〜天邪鬼な君へ〜

第80章 〜甘い仕返し返し〜家康様視点※R15※




役所仕事が多忙になり仕方なく暫くの間は御殿に戻り、しぶしぶそこから安土城に通いつめていたが、やっと仕事の目処も着き城に戻れる事になった。


早く帰りたい一心で休まず馬に乗っていた所為か、身体が石のように重い。


(……流石にきつい)


何とか重い身体を引きずり、部屋の前までたどり着く。

襖を開け部屋に入ると……
てっきりここに居ると思ってたひまりの姿はなく、俺は仕方なくそのまま褥の上に転がった。


(この時間だし、子供と庭にでも行ってるのかもしれない)


そう思い、とりあえず寝ようと瞼を閉じウトウトしかけた所、廊下から部屋に向かって走る足音が聞こえ、俺は再び目を開ける。


「家康っ!!」


襖を開け勢い良く部屋に飛び込んで来たのは、息を切らしたひまり。


「…っ…はぁ……お出迎え出来なくて、ごめんねっ」


予定より早く帰って来た俺に、ひまりは申し訳なさそうな表情を浮かべ褥の横に座った。


「もしかして、どこか具合でも悪いの?」


ひまりは心配そうに眉を下げ、熱でもあると思ったのか、額に手を当て自分の額の熱と比べた。


「……ちょっと、身体が凝っただけ」


寝てればすぐ治る。


変に心配を掛けたくなくて、そう言うとひまりはしばらく黙り込んだ後……何かを思いついた様に、あっ!と短い声を上げ瞳をキラキラと輝かせる。





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