第64章 約束の地へ 後日談（2）※R18※

「辛かったらちゃんと言って。……無理はさせたくないから」


すぐ無理をするひまりの性格を知っているからこそ、敢えて言葉にする。



「……うん。でも、そのっ///私も家康に……触れて欲しいから///」


「……お願いだから、そうやって俺を煽るのだけは止めて」



（理性が壊れるから）



「んっ……」



俺は、ひまりの身体に負担がかからないように気をつけながら、膝の上に乗せ下唇をなぞるように口付けた後、舌を中に滑り込ませ、口内を犯す。



「……ん、んっ」




シュルッ……。




「まっ///待って！！」



俺が帯を解いた瞬間、ひまりは突然身体を離すと、慌てた様子で夜着の襟を搔き合せた。


「……もう、辛い？」


「ち、違うのっ///その……久々だし、やっぱり……その……」


体調を心配してそう聞くと、何故か顔を真っ赤にして、ひまりは言いにくそうに口籠る。



「……初めてしたのもここだから」




恥ずかしくて



ドキドキする。




「……やっぱり俺、死ぬかも」


「えっ……？ん、んっんっっ！！」



キョトンとするひまりの頭を引き寄せ口を塞ぎ、その隙に寝着を脱がす。

久々の柔らかい感触に、欲望が一気に熱を上げ、耳にかかる甘い吐息と甘い香りに酔いしれる。